ときめきマシンガン

夢見がちな性格なので教えてほしい

非実在アイドルを1から形作るのは超超楽しくて幸せでアドレナリン出まくりだった話(Free!のコピー本作ったよ)

まさか人生2回目のコミケ以外の即売会に、売る側として行くことになるなんて3ヶ月前のわたしに言ったらあきれるだろうと思う。「また手広げたの、何やってんのマジで」!!

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Free!というアニメに出てくる水泳やってる5人の男の子たちがもしアイドルだったら…という設定の本を作って売った。EDテーマや劇中曲を歌ってる名義のユニット名「STYLE FIVE」を踏まえて。漫画でも小説でもなくて、ただほんとに、アイドルパロ。

非実在アイドルの公式プロフィール・公式バイオグラフィを作って、非実在アイドルにインタビューして、非実在アイドルの非実在コンサートのセットリスト考えてMCしゃべらせてTwitterでコンレポして、あまつさえファンレターとその返信の内容まで自給自足した。すごいでしょう。っていうかほぼ狂気でしょ。なんだこの執念は。わけのわからなすぎる情熱だよ。男女アイドルを無節操に愛でてきたのがここに生きた。そして生きたところでその先もない、その無駄過ぎる感じ最高だ。


いやーしかしね、あのねー、死ぬほど楽しかった……。
わたしは「アイドル」っていうフォーマットがものすごく好きだなあと思った。イラつくこともいっぱいあるけど、コンサートでキラキラしてるのを目の前で見てしまうと何もかもひっくり返って幸せになって、世界が数日間ふわふわと輝くのが好きだ。ああ彼ら彼女らに幸せでいてほしいずっと輝いててほしい、って思って甘い時間を舐めて過ごすのも好きだ。運営とメンバーとファンの倒錯的な狭苦しい箱庭感も含めて、好きだ。ひたっすらこういうフォーマットのことを考えてていろいろ思ったことはあったからそれはまた改めてどこかで。「コンサート」「雑誌」「握手会」そういう定型があって、書き手も読み手も同じようなものを前提にできるの、めっちゃ強い。


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[前日に刷ってたら終電間に合わなかったので楽しくのんびりと中綴じ作業をしました…(いや間に合ったんだけど遅れていて乗り換えに失敗した…)(電車で160円の距離をタクシーで1700円かけて帰ってくるのマジでむなしかった)]


「このシンメでこの曲やったらめっちゃ絵になる…」「インタビューでこのネタふりたい」「休みの日何してるのかな〜〜」「うわー絶対MC、こうやっていじられるんだ」「コンサート中にファンに対してこういうことするんでしょ!?」、ね、ネタが…あまりに尽きない…!びっくりする!っていうか自分にドン引くね?笑

生活に支障が出るくらい(過言)ずっと考え続けていて非常に危なかった。本編の内容をなぞりながらアイドルに変換してくの、メタな遊びすぎる。。もう少しで向こう側に(どこに)落ちて帰れないんじゃないかなって感じだった。で、わたしがアイドルの何にときめいてるのか滾ってるのか離れられないのかこんなに感情揺さぶられるのか、逆にすごくわかった気がした。わたしは運命が好きなのだ。運命萌え。

そして、仕掛ける側の楽しさに打ち震えた。セットリスト決める時、女子ドルもジャニーズも含めて、めちゃくちゃたくさんの曲を記憶からひっくり返して並べて聴きまくって人にアイディアをもらったりして候補曲をずらっと並べて、あーだこーだ言いながら取捨選択して順番考えて、の作業めっちゃ楽しかった。何もならないのに!何にもならないってわかっててもなお!楽しいよ!!なんて非生産的な喜びの時間なのでしょう。このパートではこういう衣装ね、このステージでこんな感じの演出ね、ってところまで含めて夢想して、もちろんそこまでは本には入らない。


f:id:haruna26:20131019183348j:plain:w300:right一緒にやってるみなさんの原稿がべらぼうにクオリティが高くて、読めるだけで幸せだった。共有される度に「うわー!これ!すごいですね!!」みたいになって何度でも螺旋階段を上がるみたいに気分が上がっていってずうっとハイテンションで制作作業してた。チームでやるって大事だね…!

あとあと、イラストがとにかくめちゃくちゃほんとにきれい~~~最高。何度でも見てにやにやしてる。勢いでポストカードも作ったのだけど、あまりに迷いすぎてしかたがないので2種類印刷した。かわいい。絵を描いてもらった時点でもうね、勝ちだなって感じだった。何と戦ってるのかわからないけど。どうなっても満足できるなって思った。売れなくても満足だなって。だって本に!なる前に!好きな人の好きな絵をいちばんに見られるんだよ!贅沢すぎるよ!(ただのファン)

こんな風に超超楽しく作ってたわけだけど、前日の夕方印刷作業(コピー本だってことに甘えてクソギリギリ)する前に「で、これ……だれが買うんや…」ってなって突然不安に陥った。だ、だって脳内麻薬がノンストップだとこれがほんとにおもしろいかよくわかんなくなってくるじゃん……笑 そして漫画でも小説でもない、いやまぁ二次創作ではあるけども、っていう謎のジャンルだし…。


ビッグサイトでドキドキしながら開場を迎えたのだけど、思ったよりずっと手にとってもらえた。まぁ何より…絵の力が…!っていうのと、“よくわからないけどどこかの方向に本気”は伝わるんだなって思った笑 ハイコンテクストな内容になってしまったけどだからこそ手にとってくれた人は超細かく仕込んだネタにまで気付いてくれて悶えてくれて、帰ってエゴサしてめちゃくちゃ嬉しかった。
一気に元気でたしもっと売りたくなって今通販してる。そしたら予想以上に申し込みもらってしまってびっくりしてる。わーい! 増刷しなきゃ間に合わない…のでせっかくならいっぱい送りつけたい。もっと感想がほしい。むしろ一緒にときめきたい。「こうこうこういうのもよくないですか!?」「えー!それめっちゃいい!!すごいときめく!!」ってやりたい。


というわけで、
STYLE FIVEアイドルパロ本「We are STYLE FIVE!!!」、通販は24日(木)まで受け付けております。
A5サイズ、本文40P(結構分厚い)で、1冊600円(送料込み)。性別上の理由でアイドルパロとはいえジャニネタが多いですが(ちょいちょいハロとか48のネタもねじこんでる)アニメ自体が好きな人にもジャニに造詣が深い人にも楽しんでもらえればいいな…!と思ってる。
公式プロフィール、公式バイオグラフィのサンプルも読めるので、そこだけ見てもらっても「うわあ……なにこのひとたちやばい……」っていうのが伝わると思います。。
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作って売って、感想をもらう、そのサイクルめっちゃ楽しい。原始的に楽しい。
今までネットでは散々書いてきたけど、1人じゃなくて誰かと、わざわざ紙に刷って並べて、っていうのはまた違うおもしろさだった。またやりたい…っていうかきっとやります。新しい遊びに出会えて幸せね。